理系の院試対策完全ガイド|勉強法・英語・面接まで解説

「大学院に進学したいけれど、院試対策は何から始めればいいのか分からない」と悩んでいませんか?
大学院入試は、英語・専門科目・面接の3つが中心となることが多く、研究室訪問や研究計画書など準備すべきことも多くあります。さらに、卒論や国家試験など他の試験と時期が重なるケースもあり、効率的な勉強法が重要です。
この記事では、院試対策の具体的な勉強方法を中心に、英語対策、専門科目、研究室訪問、面接対策まで詳しく解説します。
また筆者自身の経験として、薬学部時代に薬剤師国家試験と大学院入試が重なった体験談も紹介します。
この記事を読めば、院試の全体像と合格するための戦略が理解できるでしょう。
院試対策の基本|大学院入試の仕組みを理解する
大学院入試(院試)は、大学受験とは大きく異なります。最大の特徴は研究室・研究テーマとの相性が重視される点です。つまり、単に試験の点数だけでなく、研究内容・志望動機・面接など総合的に評価されます。
一般的な院試の試験内容は次の3つです。
- 英語試験(英語論文の読解など)
- 専門科目(学部レベルの専門知識)
- 面接(志望理由・研究内容など)
つまり院試対策では、英語・専門科目・研究内容の理解という3つをバランスよく準備する必要があります。
また大学院では研究室訪問も非常に重要です。事前に教授や助教と話すことで、研究内容の理解が深まり、面接でも有利になる場合があります。
院試の試験内容(英語・専門・面接)
院試の内容は大学院によって多少異なりますが、基本的には以下の3科目です。
英語試験では、英語論文の読解問題が出題されるケースが多いです。大学院では日常的に英語論文を読むため、英語力は必須です。
専門科目は、学部レベルの知識が中心です。例えば生物系なら以下のような分野が出題されます。
- 分子生物学
- 細胞生物学
- 生化学
- 遺伝学
また面接では次のような質問が多くあります。
- なぜ大学院に進学したいのか
- なぜこの研究室なのか
- 研究内容の理解
- 将来のキャリア
つまり院試では、「研究への熱意」と「基礎学力」が両方問われるのです。
院試対策はいつから始めるべきか
院試対策は大学3年の後半〜4年前半から始める学生が多いです。
理由は次の通りです。
- 研究室配属
- 卒業研究
- 就職活動
- 国家試験
など、大学4年になると忙しくなるからです。
そのため院試対策では計画的な勉強スケジュールが重要です。
例えば以下のようなスケジュールが一般的です。
- 大学3年冬:研究室探し
- 大学4年前半:研究室訪問
- 大学4年前半:過去問分析
- 大学4年前半:英語対策
- 大学4年夏:院試本番
早めに動くことで、余裕を持って院試対策ができます。
院試対策の勉強法|合格するための戦略

院試対策では、やみくもに勉強するよりも出題傾向を理解した戦略的な勉強が重要です。
ここでは多くの合格者が実践している対策を紹介します。
過去問分析は院試対策の最重要ポイント
院試対策で最も重要なのが過去問分析です。
大学院入試は大学ごとに出題傾向が大きく異なるため、過去問を解くことで出題分野・難易度を把握できます。
理想は5年〜10年分の過去問を解くことです。
なお、過去問の入手方法は大学院によって異なります。
- 大学院のホームページで公開
- 研究室の先輩から入手
- 大学院の事務室でコピーをもらう
大学院によっては事務室に行ってお願いすると過去問のコピーをもらえることもあります。
実際に内部進学の学生は事務室で過去問を入手しているケースもあります。
外部受験の場合は入手できない場合もあるので、研究室訪問の際に確認しておくとよいでしょう。
英語対策(論文読解・TOEIC)
大学院では英語論文を読む能力が非常に重要です。
そのため院試の英語問題では、次のような形式が多く出題されます。
- 英語論文の要約
- 専門用語の意味
- 内容理解
英語対策としておすすめなのは次の方法です。
- 英語論文を読む
- TOEIC対策
- 専門分野の英単語を覚える
特に生命科学・医学系では専門英語が多いため、論文に慣れることが重要です。
専門科目は学部レベルの基礎が重要
専門科目では学部レベルの基礎知識が中心です。
そのため院試対策では、まず教科書レベルの理解を深めることが重要です。
例えば生物系なら以下の分野が重要です。
- 細胞生物学
- 分子生物学
- 生化学
- 遺伝学
このような基礎分野を理解しておくことで、多くの問題に対応できます。
【体験談】薬学部出身の筆者が実践した院試対策
ここからは筆者自身の体験談を紹介します。
私は薬学部出身で、大学院は医学系の研究科を受験しました。
しかし大きな問題がありました。
それは薬剤師国家試験と院試対策の時期が重なっていたことです。
薬学部では2月に国家試験があります。そのため国家試験の勉強と院試対策を並行する必要がありました。
薬剤師国家試験と院試が重なった話
薬学部の場合、国家試験の勉強量は非常に多く、通常はそれだけで手一杯になります。
しかし幸いにも、私が受験した大学院は医学系分野でした。
そのため、薬剤師国家試験で勉強していた
- 生化学
- 分子生物学
- 薬理学
などの知識が院試の専門試験にもかなり役立ちました。
結果的に、国家試験対策が院試対策の一部として機能したのです。
The Cellを読み込むことで専門試験が楽になった
さらに私が実践した対策が、The Cellという分厚い教科書を読み込むことでした。
これは細胞生物学の世界的定番教科書で、生命科学分野では非常に有名な一冊です。
特に
- 医学系大学院
- 歯学系大学院
- 薬学系大学院
- 生命科学系研究科
- バイオ系研究室
など、医歯薬系を含む生物系大学院を受験する場合は必読レベルの参考書と言ってもよいでしょう。
私の場合も、研究室の助教から
「The Cellを読んでおけば院試はかなり楽になる」
と言われ、実際にかなりのページを読み込みました。
この本では以下のような生命科学の基礎が体系的に解説されています。
- 細胞構造
- DNAと遺伝子発現
- シグナル伝達
- 細胞周期
- 免疫
- 細胞間コミュニケーション
つまり、生物学・医学・薬学の基礎がほぼ網羅されているのです。
そのため専門試験の理解が一気に深まり、院試の問題にも対応しやすくなりました。
実際に医歯薬系大学院の受験を考えている人には、次の本を強くおすすめします。
もちろん分厚い本なので最初は大変ですが、生命科学系院試の基礎力を一気に底上げできる一冊です。
特に
- 医学研究科
- 薬学研究科
- 生命科学研究科
- 生物系研究科
を受験する人には超おすすめの参考書です。
研究室訪問と面接対策が合格のカギ
院試では面接の重要度も非常に高いです。
特に次の2つは必ず聞かれます。
- なぜ大学院に進学したいのか
- なぜこの研究室なのか
そのため、面接では研究内容への熱意を具体的に伝える必要があります。
そのためにも研究室訪問は絶対にしておくべきです。
研究室訪問では次のことを確認できます。
- 研究テーマ
- 研究環境
- 教授の考え方
また訪問しておくと、面接でも
「研究室訪問で○○の研究に興味を持ちました」
と具体的に話すことができます。
このような研究への熱意は面接官に非常に良い印象を与えます。
院試対策におすすめの参考書(生命科学・医歯薬系)
医歯薬系や生命科学系の大学院を受験する場合、専門科目の勉強では体系的な教科書を使うことが非常に重要です。
院試では学部レベルの基礎知識が中心ですが、問題は単なる暗記ではなく理解力を問うものが多い傾向があります。
そのため、講義ノートや国家試験対策のまとめだけでなく、基礎教科書で理解を深めることが合格への近道になります。
ここでは、医歯薬系や生命科学系の院試対策として特におすすめの参考書を紹介します。
The Cell(細胞生物学の定番教科書)
先ほどにも少し記載しましたが、生命科学系の院試対策として、最もおすすめできる教科書がThe Cellです。
この本は世界中の大学で使われている細胞生物学のスタンダード教科書で、次のような分野が体系的に解説されています。
- 細胞構造
- DNAと遺伝子発現
- 細胞周期
- シグナル伝達
- 免疫
- 細胞間コミュニケーション
つまり、生命科学・医学・薬学の基礎がほぼ網羅されているのです。
特に
- 医学研究科
- 歯学研究科
- 薬学研究科
- 生命科学研究科
- 生物系研究科
など、医歯薬系を含む生物系大学院を受験する人には超おすすめの教科書です。
実際に私自身も、研究室の助教から
「The Cellを読んでおけば院試はかなり楽になる」
と言われ、かなりのページを読み込みました。
分厚い本なので最初は大変ですが、生命科学の基礎理解が一気に深まるため、院試対策として非常に効果的でした。
Essential Cell Biology(入門向けの細胞生物学)
The Cellは内容が非常に詳しいため、初心者には少し難しいと感じることもあります。
そのような場合は、入門書としてEssential Cell Biologyを読むのもおすすめです。
この本はThe Cellの内容をコンパクトにまとめた入門版で、細胞生物学の基本概念を理解するのに適しています。
まずEssential Cell Biologyで基礎を理解し、その後The Cellを読むという流れも効果的です。
分子生物学・生化学の基礎教科書
生命科学系院試では、次の分野も頻出です。
- 分子生物学
- 生化学
- 遺伝学
- 細胞生物学
そのため、これらの基礎分野を教科書レベルで理解しておくことが重要です。
特に医学系や薬学系の大学院では、細胞生物学+分子生物学の理解が重要になることが多いです。
院試では単純な暗記問題よりも
- 生物学的メカニズム
- 遺伝子発現
- 細胞機能
など仕組みを理解しているかどうかが問われます。
そのため院試対策では、基礎教科書をしっかり読むことが合格への近道になります。
まとめ
院試対策で重要なポイントをまとめます。
- 院試は英語・専門科目・面接が中心
- 過去問分析が最も重要
- 英語論文の読解力を高める
- 専門科目は学部レベルの基礎を固める
- 研究室訪問は必ずしておく
また筆者の経験では、薬学部の場合薬剤師国家試験の勉強が院試対策にも役立つケースもありました。
さらにThe Cellなどの基礎教科書を読み込むことで、専門試験の理解が大きく深まります。
大学院進学は、研究者としてのキャリアの第一歩です。
しっかりと院試対策を行い、志望研究室への合格を目指しましょう。












